ゴルフと経営

最近、ゴルフのスコアが急激に良くなってきました。と言ってもまだまだ素人の域ですが・・・。
周知の通り、私自身は特別に練習場やゴルフスクールに通うこともありません。
もちろんゴルフのプレー回数も例年通りです。

なぜだろう?こんな時は、数字で比較するのが一番の解決方法です。ここからは過去のスコアと睨めっこです。
結果、ある時期から劇的にスコアが良くなっていました。その時期とは・・・。
市販のゴルフ用距離計を使い始めた時期と一致していました。

今年に入ってからのそれまでの平均スコアは95.3でしたが、それ以降の平均スコアは90.8まで上昇しています。
距離計を使用するだけで平均スコアが5打近く改善されたのです。ではなぜ距離計を使うだけで劇的にスコアが良くなったのでしょうか。

答えは明白です。距離に応じたクラブの番手選定が明確になったからです。特に80ヤード以内は残りの距離に応じたクラブの振り幅(角度)でスイングをするだけで、ゴルフボールをピン近くまで運ぶことが出来るようになりました。
今まで、適当に自分の感覚だけでプレーしていたものだと改めて実感した次第です。

さてここからが本題です。

そんなスコアの話しから、ふと「ゴルフと経営には驚くほど多くの共通点がある」と感じました。
特に、目標の明確化と戦略の立案、そして数字に基づく判断という点においてです。

・目標がなければ、狙えない

ゴルフでは、まず「どこに打つか」を明確にしなければ、良いショットは生まれません。
ピンの位置、風の向き、距離、障害物。すべてを考慮し、狙いを定めることが第一歩です。
今回の例はショット位置からピンまでの残距離を明確化することでした。

経営も同じです。会社として「どこを目指すのか」が曖昧であれば、社員も組織も迷い、力が分散してしまいます。
たとえば「売上500億円」「新規顧客100社」「離職率5%以下」など、具体的な数値目標を掲げることで、全員が同じ方向を向くことができます。

・ゴールまでの戦略を描く

ゴルフでは、ティーショットからグリーンオンまで、1打ごとに戦略を立てます。
無理に2オンを狙うのか、安全に刻むのか。状況に応じた判断が求められます。

経営においても、目標達成のためには「どの市場を攻めるか」「どの製品に注力するか」「どの人材を配置するか」といった戦略的な意思決定が不可欠です。数字をもとに仮説を立て、検証し、修正する。その繰り返しが、ゴールへの最短距離を導きます。

・数字は、感覚を裏付ける

ゴルフでは、飛距離やパットの距離感を「感覚」で掴むことも大切ですが、スコアカードに記録された数字が、プレーの良し悪しを客観的に教えてくれます。

経営もまた、感覚や経験だけではなく、数字による裏付けが重要です。
売上、利益率、顧客満足度、生産性など、あらゆる指標が経営の「スコアカード」となり、次の一手を考える材料になります。

このことは経営だけでなく、あらゆる事柄にマッチしていると考えています。
学生の受験対策や一社員の仕事、家庭での家事・育児など置き換えてみても面白いと思います。
ぜひ皆さんも普段の何気ない出来事を数字に置き換えて物事を見てください。
特にゴルフは、自然の中で自分と向き合う時間でもあります。そして、経営もまた、自分自身の判断と向き合い続ける営みです。これからも、ゴルフを通じて得た気づきを、会社経営に活かせるよう日々精進いたします。
だからと言って、私がゴルフ三昧をする言い訳にはしませんのでご承知おきを(笑)