半沢直樹
新型コロナウイルスの影響で順延となっていましたTBSドラマ「半沢直樹」がようやくスタートしました。2013年の放映から7年の時を経ており、多少の違和感もあるのかと思いながら視聴しましたが、私のその不安は放送開始早々一掃されました。結論から申し上げますと、期待通りの面白さです。キャストも個性豊かな面々をそろえており、これからの放送がとても楽しみです。
その中で、部長の半沢直樹が部下の森山を労うために飲みに誘う場面で、豪快にスルーされる瞬間は現代の若者を象徴するシーンでした。飲みニケーションはもはや過去の産物なのでしょうか。昭和世代の私としては少し寂しさを覚えた次第です。
さて、半沢直樹でおなじみの「やられたら、やり返す!倍返しだ!」は視聴者が一番楽しみにしているセリフであり、最も盛り上がる演出場面です。視聴者はこのセリフが出る瞬間をあらかじめ予測できるため、その期待感は一層増します。水戸黄門の印籠と同じですね。
「半沢直樹」の人気の理由の一つはこの期待感であり、もう一つはミラーニューロン効果ではないでしょうか?ミラーニューロン効果とは他人の習性や行動があたかも自分におこっているような感覚になる効果です。我々の日常のストレスや嫌なことがドラマにリンクされ、それが豪快に解決される姿はまさに爽快です。
ちなみにミラーニューロン=共感力であり、この共感力を鍛えれば営業力が上がると言われています。共感力を上げる手段は小説を読む、映画やドラマを見るなどが有効だそうです。これなら誰もが実践できそうですね。
この「倍返し」は2013年の流行語大賞にも選ばれております。この年の流行語大賞は東京五輪誘致の「お・も・て・な・し」も選ばれております。オリンピック開催予定だった2020年に再び脚光を浴びることになるとは皮肉なものです。
最後に。流行語といえば皆さんはこの意味はご存じでしょうか?「ぴえん超えてぱおん」私はさっぱり意味がわかりませんでした。2020年上半期インスタ流行語大賞、流行語部門の第1位が「ぴえん」で第4位が「ぱおん」です。敢えてこの場でこの意味は説明しませんので、気になる方はぜひ皆さんご自身でお調べください。私も時代の変化に取り残されないよう頑張ります。