ライフライン
近年、日本を取り巻く環境が大きく変化しつつあります。
新型コロナウイルスのまん延やロシアのウクライナ侵略、東北の震災、外国為替市場における大幅な円安、中国の覇権主義、北朝鮮のミサイル発射など予測できないことが突然襲ってきます。
企業においても今後はレジリエンスとBCPの強化が一層必要不可欠になるでしょう。
日本電商では“もしもの災害”に備えて、すべての拠点に社員全員が3日間過ごすための水と食料を常備しております。
また、いくつかの拠点では、太陽光発電システムと蓄電池を設置しており、非常時の電源供給が可能となっております。
非常時にビジネスの継続を最優先に考えることは最早当たり前の時代で、今後は更に一歩踏み込んだ対応ができる企業が成長していくことでしょう。言わば、「先を見る力」が試されます。
2011年の東日本大震災においては、東北地方のインフラ設備が完全に遮断されました。停電は850万世帯、ガス不供給は46万世帯、断水は230万世帯に及びます。では、このライフラインの復旧にどれくらい時間がかかったか皆さんはご存じでしょうか?
電気は3日後には78.8%が復旧して、1週間後は98.6%の世帯が復旧しました。一方、ガスの復旧率は1週間後でわずか9%でした。3週間で42%、5週間でようやく99%です。
水道は3日後が50%、3週間後で90%でした。つまり、復旧の速度は「電気>水道>ガス」の順番となります。
ちなみにライフラインの優先度は水が圧倒的に1位です。次に電力と言われております。オール電化が震災に強いと言われる理由に納得です。今後は各家庭にも蓄電池が普及し始め、ますます災害に強い住宅が出てきそうです。
さて、世界情勢が不安定な中、急激に問い合わせが増えている商品があるとのこと。
それは家庭用の「核シェルター」と、放射能を除去する「空気清浄機」だそうです。核シェルターの価格は約1,000万円。空気清浄機の価格は約300万円です。日本の設置率はわずか0.02%(5,000軒に1軒)、機会があれば是非拝見したいものです。そのうち日本でも核シェルター付き住宅なるものが販売されるかもしれませんね。
一方で、そのようなものが不要になる時代が来ることを私は願っております。