ありがとう貯金

2022年の年始は2年ぶりに福岡に帰省をしました。
念のため抗原検査を行い、陰性確認をしてからの移動です。
親族一同が集まり、笑顔あふれる正月は久々でした。

正月の一大イベントと言えばお年玉であろう。子供にとっては最も大切な行事です。山中家では親族から頂いたお年玉は各人の銀行口座に貯金しますが、全額貯金するのではなく一部は本人に渡します。その際、子供には「3つの貯金」をするよう促しています。

1つ目は「普通貯金」 いつでも好きな時に使えるお金です。
2つ目は「未来貯金」 未来の自分のために使うためのお金で、基本取り出すことはできません。
3つ目は「ありがとう貯金」 他人のために使うお金です。誰かの誕生日プレゼントやお祝いなどに使うための貯金です。人から感謝され、信頼されることが実は一番の幸せなのだという我が家の教えです。実はこれが未来の自分への一番必要な投資かもしれませんね。

長女は頂いたお年玉を3つの貯金箱にキチンと分けていました。半分が「未来貯金」箱行で、さらにその半分が「ありがとう貯金」箱行きです。なかなか賢い選択である。
長男は頂いたお年玉の大半が普通預金箱へ・・・。おい、ちゃんと自分に投資しなさい。

さて、昨年末福岡に帰省した時に話を戻そう。
帰省の一番のネックはその荷物の多さであろう。我が家も例に漏れず、4人家族分いっぱいの荷物を持っての大移動。息子のリュックサックもいつの間にかパンパンに膨れ上がっている。さぞかし大切なものが入っているのだろう。道中、息子に聞いてみた。

父曰く「息子よ。そのリュックの中身は何が入っているんだい?」
息子曰く「宝物!」 

この時点で嫌な予感が・・・。新幹線に乗り込み、ひと段落ついたところで恐る恐るリュックの中身を確認。すると中から大量のヤクルトの”空容器”が出るわ、出るわ。あぁ、息子よ、何故それを福岡へ持っていく?父は悲しいぞ!

息子曰く「これはハリー(ハリネズミのぬいぐるみ)の“おやつ”や!」
よく見ると大量のヤクルトの空容器に埋もれた“ハリー”の姿を発見。頼むから次回の荷物はハリーだけにしておくれ。ヤクルト坊やよ。

もちろん福岡からの帰りも彼は大量の空容器を大切に持ち帰ったのであった。大量の荷物を持つ父を尻目に・・・。