ビジカジスタイル
5月に入り当社もクールビズが開始となりました。
男性はスーツスタイルが当たり前であった今までと比べ、ビジネスカジュアルと銘打っての新しいファッションスタイルが生まれました。基本は「ポロシャツ+ジャケット+パンツ」の3点セットですが、上半身が「Tシャツ+ジャケット」の組み合わせも増えてきています。IT関連の仕事をされている方に多いスタイルです。
ある百貨店のメンズエリアでもジャケットを羽織るためのTシャツが販売されていました。後襟が縦長になっており、首筋の肌部分に直接ジャケットが触れることによる襟筋汚れが防止できるそうです。アパレル業界もあの手この手の知恵を出してきますね。今後数年でこのスタイルが定着する気がします。
洋服そのものが日本へ伝わってからも和服の文化は根強かったのですが、江戸時代末期に軍服や制服として採用されたことで洋装が広まるきっかけになったそうです。また、外国に日本が文明国家として示す必要があったため、あえて洋服を着ていました。その後、明治時代に入り文明開化による男性の断髪などもあって、上流階級を中心に徐々に和装から洋装へ移行していきます。
この頃の洋服は価格も高く、庶民には高根の花だったのです。
その後、洋服の価格が下がって和洋混合ファッションがスタートしました。これが今のビジカジスタイルの形ではないかと考えます。その後、戦後になり、高度成長期に入った日本はスーツが市民権を得て今に至ります。高度成長期の日本は個性よりも協調性を重視し、単一なファッションスタイルを求めるが故、スーツと白いワイシャツにネクタイという皆同じファッションでした。
企業や学校の制服もこの理論に当てはまります。
平成に入りバブルが崩壊すると、カラーワイシャツや三つボタンスーツなど個性的なスタイルが流行ります。改めて洋服の歴史を見るとその時代の特徴をつかんでいて面白いですね。
さて、世間のサラリーマンはいざビジカジを始めるにしてもそのコーディネートで悩んでいる方も多いのではないでしょうか?ビジカジの基本はジャケパン(ジャケット+パンツ)スタイルで、以下の3点を注意すればまず間違いないそうです。
① ジャケットはグレーかネイビーを
② 全身の色のトーンは2つまでに
③ 襟はしっかりとしたシャツを
これがジャケパンの基本のスタイルだそうです。是非チャレンジしてみて下さい。
ビジカジスタイルは仕事を快適に行うことだけではなく、コーディネートを楽しんで仕事へのモチベーションをあげることも期待できます。私も例に漏れず、涼しげなスタイルを目指して日々洋服選びに悪戦苦闘です。仕事だけではなく、ファッションについて会話が弾めば、間違いなく職場の雰囲気も良くなり、とどのつまり、仕事の生産性向上も期待できそうです。