先手・後手

ここ数年、藤井聡太二冠の影響もあり将棋がメディアや世間で話題となっています。
彼は史上最年少でプロ入りを果たし、前人未到の29連勝を達成。
次々と歴史を塗り替えていく様は将棋界における注目の逸材です。

対局中に食する「将棋飯」なるものも注目され、日々ワイドショーを賑わしております。
誰もが驚くような一手を繰り出し、後にそれこそAIが判断する最良手である事実に再度驚かされます。それどころか、AIが4億手を読んで候補に入らなかった差し手を藤井聡太二冠が選んだ一局がありました。
その後AIが6億手を読むとそれが最善手であった事実に脱帽です。

実は私も高校生までJR福島駅前の将棋会館に通って対局に参加する「プチ将棋小僧」でもありました。もちろんアマチュアレベルですが。

藤井聡太二冠の先を読む力はAIを凌駕しているとも言われており、まだまだ話題には事欠かなさそうです。この先を読む力は昨年から小学校で必須の授業となったプログラミングに少し近いものがあります。

決められた内容を順番に実行していくプロセスを構築することを求めるのがプログラミングです。しかし将棋の先読みは対戦相手の次の手を予測しながらプロセスを構築しないといけません。簡単に言うと未来予測ですね。常に将来の起こりうる出来事を予測して、先手・先手で物事を実行していく能力が必要となるわけです。そこがプログラミングとの大きな違いだと私は考えております。

新型コロナウイルス感染が再拡大している中、我々もこの先を読む力を身に着け、着実に善処する必要があります。幸いにも当社は春の感染拡大時の経験をもとに、冬の爆発的感染を予測して、テレワークの環境設定や通信機器の確保、社内規定の改定などを順に行い、最低限の準備はしてきたつもりです。皆さんも俯瞰的に先手・先手で物事を対応していき、この緊急事態を乗り越えて参りましょう。

さて、1月18日にようやく国会が動き出しました。1月8日の緊急事態宣言発出から10日後のことです。すべてにおいて後手・後手の日本政府には藤井聡太二冠にアドバイスをもらうことも一考かと。あと、ひふみん総理も面白そうだ。