山口市の魅力

アメリカの大手新聞社のニューヨーク・タイムズが世界の旅行先で「2024年に行くべき52か所」を発表し、日本からは山口市が3番手に選ばれました。私の大学生活4年間を過ごした思い出の地・山口市が選ばれるとはまさに青天の霹靂です。

私が学生時代を過ごした山口市は県庁所在地でありながら人口が13万8千人と地方の小都市でした。山口県下でも下関市・宇部市に次ぐ人口第三の都市で学生と公務員が大半を占めていました。その後、平成17年に山口市を含む小郡町、秋穂町、阿知須町、徳地町の旧1市4町の合併を経て現在の山口市に至ります。人口も18万9千人となり下関に次ぐ第二の都市になります。その時、山陽新幹線の駅名も小郡駅から新山口駅に変更となったのはみなさんご存じでしょうか?

本当に田舎で何にもない山口市がなぜ選ばれたのか?非常に興味があります。
記事を見てみると「山口市は西の京都とも呼ばれ、過度な観光客に悩まされることが少ないコンパクトな都市」との紹介文があります。観光立国に躍り出た日本は京都などの主要な観光地に訪日外国人が殺到するいわゆる「オーバーツーリズム」が問題視されています。

そのような理由から静かに日本観光を楽しみたい訪日外国人にとって山口市はおすすめの場所なのでしょう。
810年前から存在している歴史ある湯田温泉も魅力の一つです。温泉目当ての訪日外国人も多いと聞きますし、国宝「瑠璃光寺五重塔」は見応えがあります。前年は同記事で盛岡市が紹介され観光客が大幅に増加しました。山口市もその恩恵を預かることができることでしょう。

でも、これだけは言わせてください。山口市はメッチャ田舎です。本当に何もないです。山口観光するなら萩・津和野や長門、秋芳洞などを含めて検討されることをお勧めします。

さて、この春 私の同期が山口へ仕事で単身赴任となりました。ぜひ田舎暮らしを堪能してもらいたいと思います。私のお勧めは6月1日に開催される「ほたる祭り」です。大阪市内で見ることができなくなったゲンジボタルによる光の乱舞は圧巻です。お気に入りの浴衣姿で夏の訪れを感じてください。山口市に観光客が殺到する前にぜひどうぞ!

これだけ山口市をディスりましたが、私自身は山口市が大好きです。人生で一番楽しい時間を過ごした大学4年間の思い出は今でも私の宝物です。今年は久しぶりに山口市に一泊して温泉を堪能して、30年前の思い出話に花を咲かしたいと思います。