熱い夏

先日、取引先との会話の中で「子どもの頃の夏は、ここまで暑くなかったですよね」という話題になりました。
私自身も、昭和の時代は真夏でも外で遊び回っていた記憶があります。小学校のプール開放日はほぼフル参加でしたし、朝のラジオ体操も毎日参加していました。何より、自分の寝室にエアコンがありませんでした。暑さ対策は扇風機一択です。

もちろん当時も暑かったのですが、現在のように連日35℃を超える猛暑日が続くことは珍しかったように思います。実際のデータを調べてみると、その感覚は間違いではなさそうです。

気象庁によると、日本の年平均気温は長期的に上昇を続けており、1898年からの統計では100年間で約1.44℃の割合で上昇しています。特に1990年代以降は高温の年が増加しており、近年は観測史上でも上位を占める暑い年が続いています。

昭和後期(1970~1980年代)と比べると、令和の日本は平均気温が約1℃以上高い状態になっているといわれています。たった1℃と思われるかもしれませんが、気候や生活環境に与える影響は想像以上に大きいものです。

私たちの業界においても、この変化は無関係ではありません。以前は「暑い時期だけエアコンを使う」という感覚でしたが、現在では快適な職場環境を維持するために空調設備は経営インフラの一部になっています。また、熱中症対策や省エネルギーへの取り組みも企業の重要な責任となっています。

つまり、気温上昇は単なる気象の話ではなく、働き方や企業経営そのものに影響を与えるテーマなのです。
昭和の常識で考えていると、「昔は大丈夫だった」という判断をしてしまいがちです。しかし気候そのものが変化している今、企業も家庭も新しい環境に合わせて考え方をアップデートしていく必要があります。

「昭和の夏」と「令和の夏」。その差は単なる懐かしさではなく、データにはっきりと表れています。
これからも変化を正しく理解し、先を見据えた取り組みを続けていきたいと思います。

最後に、大阪でこれまでに一番“熱い夏”と言えば、阪神タイガースが初めて日本一になった1985年です。地元関西が大いに熱狂して、そして涙した忘れられない年です。

その当時の大阪市の7月の平均気温は27.6℃、平均最高気温は32.2℃でした。対して、2025年大阪市の7月の平均気温は30.2℃、平均最高気温は35.3℃です。夏に限ると、より暑さが際立つことがこの数字で理解できますね。 昨年は1985年以上の“暑い夏”を経験しましたが、阪神タイガースの日本一は残念ながら叶いませんでした。ですが、今年も“暑い夏”は続きます。ホームに屋外球場を持つ球団にとっては少々酷な環境ですが、日本一“熱い球団”として頑張ってほしいものです。