粉骨砕身
4月から6月期の国内企業の業績が発表されました。金融・保険業を除く全産業の売上高は30年ぶりの低い水準となったそうです。
その売上高は前年同期比17.7%減、経常利益も46.6%減と半分近くが吹き飛んだかたちです。
卸業・小売業に限ると16.9%減となり、ほんのわずかですが他に比べてまだマシのレベルです。
まだまだ厳しい市況が続きそうですね。
30年前といえば、私はまだ16歳の高校一年生です。その時代の出来事を少し調べてみました。
1990年はバブル景気の最後の年と言われています。一方、欧州では西ドイツと東ドイツが統一されました。ベルリンの壁の崩壊映像は衝撃でした。
アイルトンセナがF1世界選手権でドライバーズチャンピオンに。ちなみに鈴木亜久里は日本人初の表彰台にあがりました。
日本ではスーパーファミコンが発売開始。なんとフィギュアスケートの浅田真央が生まれたのもこの年です。
ちびまる子ちゃんの放送開始。視聴率39.9%は歴代アニメ番組1位の快挙です。
大阪市で国際花と緑の博覧会が開幕。それに合わせて大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線の京橋駅 - 鶴見緑地駅間が開業しました。音楽関係では、吉川晃司と布袋寅泰のユニット「COMPLEX」がこの年、東京ドームでのコンサートをもって活動休止。私の大好きなバンドでした。2011年に1日限りの再結成をした東日本大震災のチャリティーライブには東京ドームまで駆けつけました。ロックバンドの「LINDBERG」のメジャーデビューもこの年です。
「LINDBERG」と言えば…。そう、我が阪神タイガースの藤川球児投手の入場曲です。火の玉ストレートは彼の代名詞ですね。
残念ですが、今シーズンでの引退を表明しており、名球会入りの250セーブまであと5つとなりましたが達成は微妙なところです。
引退記者会見での席で、彼の会話に「粉骨砕身」が使われました。骨を粉にし、身を砕くほど努力する意から、力の限り努力をする意味を表しております。
彼だからこそ堂々と言える言葉なのでしょうね。私には恥ずかしくてとても言えません。才能があっても努力をしなければ決して一流にはなれない。才能がなくても努力をすれば一流になれる。そんな意味を込めたようにも聞こえました。今シーズンのプロ野球もあと僅かとなりました。もう一度、甲子園のあの場面で『every little thing every precious thing』が流れることを祈っております。『たくさんの些細な事はすべて大切な事である』(勝手に和訳)目標を達成するには、当たり前のことを継続していくことが大切だと教えてくれた名曲です。
プロ野球ペナントレースも残りわずかとなりましたが、再び彼が聖地に登場することを確信しています。努力は決して人を裏切りませんから。